2023年10月発表:中古マンション価格推移|20ヶ月連続で物件数が増加中。価格はわずかに減少傾向

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更新日:2024年08月06日

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この記事の要点
  • 販売中物件の価格が下降傾向。強気な価格設定から値下げのフェーズか
  • 成約件数は4ヶ月連続で増加。23区が大幅増加でけん引
  • 売却開始を検討している方は注意。販売中物件数が20ヶ月連続で前年比を上回る
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2023年10月発表:中古マンション価格推移|20ヶ月連続で物件数が増加中。価格はわずかに減少傾向の画像

こんにちは。 イエシルの不動産アドバイザーの石井です。 マンション売却のポイントがわかる市況レポートをお届けします。 ご確認後は、ぜひイエシルでマンション価格の確認をしてみてください。

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首都圏(東京・埼玉・千葉・神奈川)の中古マンションの㎡単価と物件数の推移

東日本不動産流通機構 レインズタワーよりイエシル編集部作成|首都圏(東京・埼玉・千葉・神奈川)の中古マンションの㎡単価と物件数の推移

販売中物件の価格が下降傾向。強気な価格設定から値下げのフェーズのエリアも

5年半ぶりに販売中物件の㎡単価(グラフ緑)が前年比で下落した先月
当月も引き続き下落しています。新規売出し物件の㎡単価(グラフ水色)はほぼ横ばいですが、3ヶ月ぶりに前年同月を上回りました。

首都圏全域

  • 販売中物件㎡単価 :72.91 万円/㎡(前年比-0.7%
  • 新規売出し㎡単価:72.78 万円/㎡(前年比+0.2%)
  • 成約㎡単価:72.44 万円/㎡(前年比+4.8%)

エリア別 成約㎡単価

前年比上昇エリア

  • 東京都23区:103.21万円/㎡(前年比+3.2%)
  • 多摩:53.02万円/㎡(前年比+3.2%)
  • 横浜・川崎市:62.45万円/㎡(前年比+2.7%)
  • 千葉県:40.27万円/㎡(前年比+6.7%)


前年比下降エリア

  • 神奈川県他:41.55万円/㎡(前年比-1.4%)
  • 埼玉県:42.59万円/㎡(前年比-3.7%)
グラフを見ると、成約㎡単価・新規売出し物件の㎡単価・販売中物件の㎡単価がすべて72万円台と今までにない状況となっています。


買い手から値下げ交渉が入って成約に至ることが多いため、これまでは成約価格の方が販売中の価格より相対的に安くなることが通常でした。ところがそれぞれの単価が近づいているということは、価格高騰が長く続いているため、販売期間が長期化してしまうような買い手が付きにくい強気な価格設定にならないよう、値下げなどの調整が始まっているのかもしれません。

不動産会社によっては自社の利益のために高い価格設定を勧めてくる場合もありますが、良心的な不動産会社は高値の見積もりを出さない傾向が強まるでしょう。

売れない状況を防ぐためにも、まずはイエシルで適正価格を知り、正しい不動産知識を身に付けることがおすすめです。


成約件数は4ヶ月連続で増加。23区が大幅増加でけん引

首都圏における中古マンション成約件数は3,191件と、前年比で6.7%増加となりました。

  • 東京都23区:1,442件(前年比+11.6%)
  • 多摩:319件(前年比+8.1%)
  • 横浜・川崎市:541件(前年比+9.3%)
  • 神奈川県他:199件(前年比+1.5%)
  • 埼玉県:339件(前年比+0.6%)
  • 千葉県:351件(前年比-6.4%)

千葉県以外の地域はすべて前年比プラスとなっています。
特に東京23区の増加幅が首都圏全域をけん引する形となりました。

成約件数が増えているので、購入ニーズが高まっていて早期で売れやすい状況にも思えますが、最近の傾向を見ると注意が必要です。

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