【2024年11月発表:最新版】首都圏中古マンション、成約件数が前年比 4カ月連続で減少。日銀総裁の講演、米大統領選の影響も解説

<毎月更新>東京・神奈川・千葉・埼玉(首都圏)のレインズ発表不動産市況データについて解説します。今後、中古マンションの売却・購入・住み替えを検討されている方はぜひご確認ください。

更新日:2024年11月19日

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イエシルコラム編集部

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IESHIL編集部

東京・神奈川・千葉・埼玉の中古マンション価格査定サイトIESHIL(イエシル)が運営。 イエシルには宅建士、FPなど有資格者のイエシルアドバイザーが所属。ネットで調べてわからないことも質問できるイエシル査定サービスを展開しています。

この記事の要点
  • 首都圏中古マンション、成約件数が前年比 4カ月連続、新規登録件数は 8カ月連続在庫件数も6カ月連続で減少へ
  • 地方では、中古マンション価格が下落している地域も。このままマンション価格はピークアウトか
  • 米大統領選ではトランプ氏が当選。インフレの再燃が懸念される
  • 最新の講演で、日本銀行植田総裁は利上げ継続の方針を示す。住宅ローン金利にも影響が

■2024年10月度のTOPICS

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最新の市況や事例に基づいた”成約の妥当価格”を確認しておきましょう

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不動産会社ではない中立メディアのイエシルが営業要素ゼロの価格を算出します。 ”成約の妥当価格”を知っておくと、不動産会社が出す査定額の「高すぎる」、「安すぎる」を見抜くことができます。

■TOPICS 1 首都圏中古マンション、成約件数が前年比 4カ月連続で減少、新規登録件数は 8カ月連続で減少へ

2024年11月に東日本レインズが発表した「月例速報 Market Watch」によると、2024年10月度の首都圏中古マンションは成約件数が3,092件で前年同月と比べ5.9%減少し、4カ月連続で前年同月比を下回りました。
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出典:公益財団法人東日本不動産流通機構「REINS TOWER」

中でも、東京都と神奈川県は前年比-9.9%と減少幅が大きくなっています。

成約価格は4,739万円で、前年同月と比べ-0.5%(前月比-2.5%)です。

首都圏の新規登録件数は16,698件で前年同月比-2%、8カ月連続で減少中です。在庫件数も6カ月連続で減少しています。いずれも東京都の減少が目立つ状況です。

住宅ローン金利の上昇が最も大きな原因と考えられますが、今後中古マンション市場が下落基調になるというニュースもあります。

■TOPICS2 中古マンション価格のピークは過ぎたのか?地方では下落傾向の物件が増えている

11月11日の日本経済新聞によると、中古マンションの市況が軟調になっているのは全国15県で、1年前の3倍に増加したと報道されています。
首都圏の下げ幅は全国的には低いですが、中古マンションの価格が上昇している都道府県は減少しており下落傾向の都道府県は増えています。住宅ローン金利の上昇や物価高などがきっかけで、購買意欲が鈍化している傾向があると見られています。11月5日には日本の金利や物価に大きく影響を及ぼす、アメリカ大統領選挙が行われました。

■TOPICS3アメリカ大統領がトランプ氏に!日本経済への影響は

2024年11月5日にアメリカ大統領選挙の投開票が始まり、共和党のドナルド・トランプ前大統領(78)が当選を果たしました。
同時に行われた連邦議会選挙で、上院・下院ともに共和党が多数党になりトランプ大統領は政策を立法化できる権限が得られます。
トランプ氏が大統領選挙に勝利したことで、アメリカの株価は上昇しましたが公約の1つである関税引き上げを実施した場合、インフレ再燃など経済にネガティブな影響が起こると言われています。
アメリカ経済に株安・ドル安などネガティブな影響が起こると、日本の株式市場や物価、不動産市場などにも影響を及ぼすでしょう。
日銀の植田総裁は10月31日の金融政策決定会合後の記者会見で、「今後の米国経済を巡っては、これまでの利上げが経済・物価に及ぼす影響など、不透明な部分がまだなお大きいと判断しており、その動向を注視していく必要があると考えています」と述べています。アメリカの大統領選挙後の新政権の政策運営については、「他国のことなので、具体的なコメントは差し控えたい」旨の発言がありました。
現在、日本銀行の政策で注目されていることの1つに「追加利上げのタイミング」があります。住宅ローン金利と不動産市場に大きな影響を及ぼすことが予測されますが、追加利上げは一体いつなのでしょうか?

■TOPICS4  日本銀行の追加利上げが2024年末~2025年始になるという予想も

NHK NEWSWEBなど複数のニュースメディアでは、エコノミストが追加利上げのタイミングを「2024年12月」もしくは「2025年1月」と予測しています。
11月18日に日本銀行の植田総裁は名古屋市で開催された金融経済懇談会で「先行きの金融政策運営については、本日ご説明差し上げたような経済・物価の見通しが実現していくとすれば、それに応じて、引き続き政策金利を引き上げ、金融緩和の度合いを調整していくことになると考えています」と述べました。引き続き利上げへ継続していく方針です。
日銀の追加利上げのタイミングによっては、マンション価格に大きな影響を及ぼすことが予測されます。マンションは売却するまで一定の期間がかかりますので、売却をお考えの方は早めにプロに相談してみてはいかがでしょうか。

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この記事を書いたのは…IESHIL(住まい/不動産投資のミカタ)事務局 アドバイザー 石井 友里恵

大手不動産会社勤務時代は、土地、マンション、戸建、投資不動産の賃貸売買の仲介を経験しました。お客様が気づかぬうちに取引で損をしてしまわないよう、これまでの経験を活かし業界の営業トークの裏側などもお伝えできます。何度も経験するわけではない不動産売買について、わかりやすい説明を心掛けています。お気軽にご相談ください。

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