クレアスライフが分譲するマンション「コンシェリア」は、好立地と優れたデザイン性で不動産投資家に人気があります。
ただし、実際に同社で不動産投資した方の評判・口コミを見ると「購入金額が妥当ではない」「十分にペイできる、節税効果がある」など意見が分かれています。
クレアスライフで不動産投資を行っても大丈夫なのでしょうか?
本記事では、同社の評判・口コミを中心に以下について解説していきます。
検討中の物件を専門家が利回り含めて算出。妥当な購入価格を査定します。
クレアスライフは、自社が手がける「コンシェリア」シリーズを中心としたマンションの企画・開発・分譲を展開する企業です。
主に投資用として新築のワンルーム・コンパクトマンションを分譲しています。
グループ会社で賃貸管理・建物管理・中古マンションの買取・仲介・再販なども行っていますので、ワンストップで管理やマンション売却などに対応できます。
また、不動産小口化投資商品として「一口家主 iAsset」を組成・販売しています。
実際にクレアスライフで不動産投資をした、または不動産投資を検討した人の口コミ・評判を見ていきましょう。
まずは営業についての評判・口コミです。
この会社は、マンションのディベロッパーとして新築の区分を販売しつつ、グループ会社として、マンション管理や売り主としての中古マンション販売や、仲介なども扱っており、取り扱っている物件数も多く、営業担当と話すことで、いろいろな情報が得られてたいへん勉強となりました。自社で保有・管理している物件の非公開情報なども得られる可能性があるため、営業担当に相談するのは価値があると考えますのでお勧めします。(60代・男性)出典:不動産投資のミカタ
口コミを投稿した方は投資歴20年以上のベテランですが、「大変勉強になった」「非公開情報が得られる」と高評価です。
一方で、低評価の口コミも見受けられました。
訪問時の感想 担当営業の清潔感 (4.0) 特に問題なかったですが、声が小さくて聞き取りずらかったです。 担当営業のヒアリング力 (3.0) ぼそぼそとお話する方だったので、こちらから積極的にお話しました。 知識 (3.0) 経験は長い方だったようで、質問にはお答え頂けました。 提案力 (4.0) すでに何社か話を聞いている為、会社のウリと物件のご紹介中心だったのが、とても良かったです。 建築の仕方や内廊下など、会社や自社マンションの強みがよくわかりました。 信頼度 (4.0) 物件のエリアや物件自体の特徴はとても魅力的でした。ただ、他の物件の方が魅力的だったので、また与信枠で余裕が出てきたら2軒目として検討しようと思います。(30代・女性)出典:不動産投資のミカタ
※( )内の数字は、アンケート投稿者が各項目を5点満点で評価した点数を示しています。
「声が小さくて聞き取りづらかった」「ぼそぼそとお話しする方だったので、こちらから積極的にお話した」と、コミュニケーション面で評価が低めとなっています。
クレアスライフはグループを含めた従業員数が255名(2023年9月30日現在)と多いため、営業担当者により対応に差があるかもしれません。
続いて収益性・入居率についての評判・口コミを見ていきましょう。
収益性に関しては、当初の購入時経費(頭金、契約諸経費等)を含めて考えた場合でも、十分にペイできる形で購入が可能。 月々のキャッシュフローや固定費(管理費、固定資産税)を鑑みても、持ち出しを考える必要が無く、また、十分な節税効果を生んでいる。 入居率に関しては、契約前から継続してかつ継続契約により住居頂いており、安心している。 (50代・男性)出典:不動産投資のミカタ
「投資する価値があり節税効果もある、入居率も問題無し」と、投資用マンションとして重要なポイントをおさえていることが分かります。
一方で、「(目標が)達成できなかった」という口コミもあります。
達成はできなかった。マンションを持っていることで相続等にも役に立つと思ったが、持っていることで生じる手間もばかにならないと思う。こう言った手間のかかるものを子に引き継ぐより、売ってしまって現金をあげたほうが、よりよいと思った。家賃の値上げも、思うようにはいかないと思う。高ければ借り手はつかないし、安ければ収益につながらない。(60代・男性)出典:不動産投資のミカタ
相続対策としてマンションを購入したものの、オーナーは満足していない様子です。
そもそも不動産投資は「相続対策」として、役に立つのでしょうか?
「相続対策」を謳い文句にする不動産会社は数多いですが、2024年1月1日以降に相続・遺贈・贈与により取得したマンションの価額の評価方法が改正になりました。
<相続・贈与などで得た分譲マンションの評価方法>
区分所有補正率とは、マンションの築年数や総階数、所在する階などを加味した「評価かい離率」「評価水準」「区分所有補正率」を用いて計算します。相続税評価と市場価格(時価)のかい離を補正する目的があります。※参考:国税庁「『居住用の区分所有財産』の評価が変わりました」
以前からタワーマンションを中心に、マンションの相続税評価額と時価が平均2.34倍かい離しており、それを利用した相続税対策が行われていたことが問題視されていました。
上記の改正により、相続税対策としてマンションを購入しても「思ったより節税できない」という結果になってしまう恐れがあります。
口コミでも触れられていますが、マンションを購入しても引き継ぐ方が不動産の運用に興味が無いと負担になってしまう可能性もあります。
相続対策でマンション投資を検討している方は気をつけましょう。
契約後、管理会社とのやり取りはありますが、担当営業さんが窓口対応していただけるので全く問題無いです。 確定申告や懇親会の情報など連絡もいただけるので安心しています。 当初、不動産投資は不安要素しかありませんでしたが、収支表の作成、メリットデメリットの説明、税金面を考慮しない月々の支払い 等、他社とは少し違う説明で不安を減らし開始することが出来ました。 老後資金、万が一の場合の家族への相続対策も含めて購入してよかったと思います。出典:不動産投資のミカタ
「管理は営業担当者が応対してくれる」「丁寧な説明で不安が減った」という口コミです。
管理を委託する場合は長い付き合いになりますので、アフターフォローが万全な会社と契約したいですね。
立地が良いエリアで、近所に多量に格安賃貸物件がない事はメリットである。また管理組合としても資産価値を高めるさまざまなアクションを実施してきた。デメリットは管理会社や不動産会社の言いなりなので購入金額が妥当でないが、値引きには応じてもらえないので不満。また銀行金利も変更したくても簡単に変更できない点は厳しい。(50代・男性)出典:不動産投資のミカタ
「購入金額が妥当ではなく、値引きに応じてもらえないので不満」という口コミです。
「コンシェリア」シリーズは、都心の好立地でデザイン性や耐震機能などが優れていますが投資用物件としては「割高」と感じるオーナーもいるかもしれません。
銀行のローン金利については、個人の収入や年齢・職業・不動産投資歴などに左右される傾向があります。
人によって異なりますので、不動産会社が原因とは言い切れない側面があります。
続いて、クレアスライフで働いていた方の評判・口コミを紹介していきます。
扱う物件は同業他社と比べていいものなので、そこは営業として何を扱うという点に関して恩恵を受けれている。 また、都内を中心に販売物件が出来る、扱うの都内の立地や都市開発、路線図、それぞれの街などに詳しくなることが出来る。(20代後半・男性)出典:転職会議
いい立地、間取り いい物件もある(20代後半・男性)出典:転職会議
物件の質を高く評価する口コミです。実際に働いていた方の情報ですので、説得力があると言えます。
本当に実力主義ですが、上司のフォローはしっかりしています。 社長から励ましやアドバイスも直に貰えるので、スキルアップには最適です。 課長、係長などは若手も多くいて、目指すタイプが豊富にいる。(20代前半・男性)出典:転職会議
社長はとてもカリスマ性を感じるかたです。高卒から叩き上げで社長になったかたですので、昔はトップセールスだったそうです。(30代前半・男性)出典:転職会議
「社長や管理職に魅力を感じる」という評価です。
在籍時から5年以上経過した口コミですが「経営者や上司のフォローがしっかりしている」という評判は、安心につながるのではないでしょうか。
日本国内のみでの取り込みでは今後限界があると見て、海外事業を展開し始めた点や、海外投資家に日本の不動産を提供する事業を始めた点、会社として大きな視点からの動きはしているようである。(20代前半・男性)出典:転職会議
台湾をはじめアジア圏へ進出し始めた点。日本市場においては、東京都心の不動産は20年前より500〜600万円ほど価格が上がっており、その値段を知っていると正直手が出ないと考える人は非常に多い。一方、台湾をはじめとする海外に比べればまだ価格が安いため、海外の投資家は東京の不動産「興味があり、ここに会社としての将来性はある。業界全体でも、制度を整えながら、少しずつ海外販売網は伸びて行る傾向にある。中国語や英語ができると海外で仕事をする事業部へ入れる道もあるかもしれない。 また、縮小する日本国内市場において、売り上げが殆どない「個人宅への飛び込み電話」という旧時代的な営業手法が続いている点。その代替案が見えない点。(20代前半・男性) 出典:転職会議
有給のほとんどは自分の意思では取れない。成績が悪いと休日出勤の可能性もあり。(20代・前半) 出典:転職会議
クレアスライフは、2013年からシンガポール・香港などアジア圏を中心に海外でのマンション販売を積極的に展開しています。本格的に海外事業を拡大するため、台湾とカンボジアに現地法人を設立しています。
国土交通省の調査によると新型コロナ感染症などの影響で、2020年には日本の不動産市場で海外投資家が占める割合は全体の投資額の34%と、金融危機以降最大となりました。2023年には海外資本による投資が停滞しているという報道もありますが、海外にも販売網を拡大することで高い成長性を見込めます。
事業展開云々の前に、今主流でやっている電話営業という極めて効率の悪い手法を変えていかないことには未来は無いだろう。管理職の人間もその事を知っていながら、やらせなければならない為、やれば契約出る!などといいながら、今の環境で電話から出すのは相当困難だから!…と、ブレブレになっている。管理職はパワハラ気味で問題がある人も多いが、電話営業を教えて契約を作るという無茶な指示を受けていることを考えると同情する気持ちも湧く。…将来性、成長性という意味では課題が多い上に根本的な問題が多く、正直解決は厳しいと感じる。(20代・前半) 出典:転職会議
セミナーなどの反響が中心と採用時に説明しているが、全く知らない人に対する新規の電話営業をひたすらするという営業手法である。そこから契約を出すことを要求してくるが、顧客を持たない社員や契約につながるネタがない人間、20人ほどで営業し、全体で一ヶ月に一本契約が出れば盛り上がる程度の極めて効率が悪い営業手法である。それをやらせて一人一本の契約が出せていなければ、休日出勤、残業は当たり前と過酷な環境である。(20代前半・男性)出典:転職会議
どちらも「電話での営業は効率が悪い」という内容です。
時代的に今後どうなるのか それこそ15年前前後に扱っていた物件に関しては本当によいものが多い。(20代後半・男性) 出典:転職会議
市況に左右されやすい事業内容のため、安定は難しいのではないかと思います。 さらに安定するには、投資用不動産以外の不動産関連事業で某大手不動産投資会社のように地盤を固めていく必要もあるかと思います。(20代前半・男性)出典:転職会議
「昔は物件の質が良かった」という口コミは気になる方が多いでしょう。市況に左右されやすいという意見は、ローン金利や家賃・修繕積立金の変化、少子高齢化に伴う空き室リスクなどを指すと考えられます。
クレアスライフだけではなく不動産業界全体に言えることですので、気になる方はプロに相談することをおすすめします。
労働時間がとにかく長く休みも月に3~4日程度。結果を出せなければ厳しい叱責を受けるし休日出勤もノルマの達成状況次第で大いにありうる。給料のためならあらゆることを犠牲にしてもいい覚悟がなければやっていくことは難しいように思う。ワークライフバランスはほとんど無いに等しいため所帯持ちにはお勧めできる会社ではない。(20代後半・男性)出典:転職会議
2つ目の口コミは2013年頃のものですので、今は改善されている可能性がありますが、1つ目の口コミは2020年頃です。
営業成績が悪いと休みが取りづらいのかもしれませんが、不満を抱いた従業員が転職し担当者が変わってしまう恐れがあります。
2007年に設立された株式会社クレアスライフには、前身となる「株式会社菱和ライフクリエイト」という企業があります。
同社は1984年に設立され順調に事業を拡大していましたが、2006年に当時の社長が反社会的勢力と共謀し、不正な不動産取引を行ったとして逮捕されてしまいます。
当時、同社は東京証券取引所二部に上場していましたが上場廃止となりました。
その後、菱和ライフクリエイトは「クレアスライフ」として2007年に設立され、前社長は無罪が確定しました。2024年11月現在の代表取締役社長は尾池雄二氏です。
インターネット上で「クレアスライフの電話がしつこい」という噂があります。
上記の口コミ・評判によると、電話営業を行っているようですが同社では「勧誘方針に関するガイドライン」を設け迷惑となる勧誘行為を禁止しています。
クレアスライフの「コンシェリア」シリーズは、都心の好立地に建設されており高級感のあるデザインや耐震性などが評価され開発411棟、分譲戸数21,247戸(2023年12月末現在)の実績があります。
殆どが単身者向けの間取りですので、少子高齢化が進む中需要が増えていくことが見込まれます。
「コンシェリア」シリーズを運用できる点が、同社で不動産投資をする最大のメリットと言えるでしょう。
クレアスライフは、グループ会社が賃貸管理・建物管理・リノベーションなどを行っていますので管理委託などを希望するオーナーにワンストップで対応できます。
同社のグループ企業「クレアスパートナーズ」では中古マンションの買取・仲介・リノベーション・再販などを展開しています。
中古マンションの売却にも対応できますので、投資用物件の購入・運用だけではなく出口戦略もサポートしています。
クレアスライフは、マンションを小口化した商品「一口家主 iAsset」を販売しています。
不動産小口化商品とは、投資家から1口数万円~数百万円の資金を募り不動産を運用し家賃収入や売却益などにより収益を得る仕組みです。
「まずは少額から始めてみたい」という方に適した商品ですが、現物の不動産投資と比べ投資額が少ないためリターンも低い傾向にあります。
「コンシェリア」シリーズは、都心の新築マンションで殆どが単身者向けです。
地方の物件や中古マンション、ファミリー向けマンションの運用を希望する方には不向きと言えるでしょう。
また、上記の評判・口コミを見ると「達成はできなかった」「十分にペイできる」など、評価が分かれています。投資を検討している方は、中立な立場のアドバイザーへの相談をおすすめします。
出典 : 株式会社クレアスライフ「会社概要」
同社のマンションが気になる方は、問い合わせる前にアドバイザーに相談してみてはいかがでしょうか。
クレアスライフの「コンシェリア」シリーズは、首都圏の単身者向けに特化したマンションです。
「本当に投資して大丈夫なのか」「新築分譲だから利回りが不安」とお考えの方は、第三者のイエシル査定サービスの活用をおすすめします。
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イエシルアドバイザーは不動産仲介経験10年以上、宅地建物取引士の有資格者といった資格と経験を持つ人のみです。
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