ワンルームマンション投資はやめろ?失敗事例から学ぶ賢い投資法

ワンルームマンション投資は本当に「やめろ」なのか?失敗事例を交え、賢い投資法やリスク回避のポイントをわかりやすく解説します。

更新日:2025年02月26日

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イエシルコラム編集部

株式会社リブセンス

IESHIL編集部

東京・神奈川・千葉・埼玉の中古マンション価格査定サイトIESHIL(イエシル)が運営。 イエシルには宅建士、FPなど有資格者のイエシルアドバイザーが所属。ネットで調べてわからないことも質問できるイエシル査定サービスを展開しています。

この記事の要点
  • ワンルーム投資は初心者向けだが空室リスクに要注意
  • 失敗事例は高利回り幻想やサブリース更新落とし穴
  • 成功の鍵は立地重視と精密な収支シミュレーション
  • 知識と準備でリスクを抑え、安定収入と資産形成を狙う
ワンルーム マンション 投資は、初心者でも比較的参入しやすい不動産投資として知られています。一方で「やめろ」と言われる理由や失敗事例が多いのも事実です。ではなぜそのような声があるのか、どのように対策を打てば失敗を避けられるのか、本コラムではワンルームマンション投資の基礎からリスク、成功のポイントまでを詳しく解説します。


そもそもワンルームマンション投資とは


ワンルームマンション投資とは、1Rや1Kといった単身者向けの小規模物件を購入し、そこに入居者を募って家賃収入を得る投資手法です。少額からスタートしやすく、需要が見込めるエリアでは安定収入を期待できます。一方で、物件選びや管理の仕方を誤ると赤字になりやすく、注意が必要です。


投資の仕組みと基本用語

不動産投資には特有の用語や仕組みがあります。まずは基本を押さえておきましょう。


インカムゲイン(家賃収入)とキャピタルゲイン(売却益)

ワンルームマンション投資の主な収益は、「インカムゲイン」と呼ばれる家賃収入です。入居者がいる限り毎月安定した収益が見込めます。もう一つが「キャピタルゲイン」で、物件価格が上昇したタイミングで売却すれば、購入時との価格差が利益になります。ただし、売却時期や不動産市況によっては、期待通りの利益を得られないケースもあるため注意が必要です。


賃貸需要の背景と物件選びの注意点

ワンルームマンションの賃貸需要は、主に単身者や学生、転勤者などが支えています。エリアによって需要は大きく異なるため、駅近や大学・企業が集中する都心部など、需要が安定しやすい地域を選ぶことが重要です。一方で、周辺環境の治安や建物の管理状態が悪い物件は敬遠されやすく、空室リスクが高まります。


なぜ少資金で始められると言われるのか

ファミリー向けマンションや一棟アパートと比べて、ワンルームマンションは物件価格が低い傾向にあります。そのため、頭金やローン借入額も比較的少額で済み、投資初心者でも挑戦しやすいとされています。また、設備や管理範囲が狭いため、ランニングコストも低く抑えやすい点が魅力です。ただし、資金面でのハードルが下がる分、軽い気持ちで飛び込み失敗する人も少なくありません。


ワンルームマンション投資が「やめろ」と言われる5つの理由

ワンルーム マンション 投資は魅力がある一方、「やめろ」という強い否定的意見も耳にします。ここでは、よく挙げられる5つの理由を見ていきましょう。


空室になると家賃収入がゼロに

ワンルームは部屋数が1つしかないため、空室が出れば収益が一気にゼロになります。ファミリー向けや一棟アパートなら複数戸からの家賃収入で分散できますが、ワンルームは1戸だけなので空室リスクを直接受けやすいのです。


家賃保証トラブルのリスク

サブリースなどの家賃保証システムは、一見「空室リスクゼロ」で安心に思えますが、契約期間中に保証額が下がったり、契約更新時に不利な条件を提示されるケースもあります。契約内容をしっかり確認せずに契約すると、収益悪化につながりかねません。


保険や年金代わりとしては不十分

団体信用生命保険に加入していれば、万が一の際にローン残債が完済されるという安心感はあるものの、本来の保険や年金と比較するとカバー範囲は限定的です。「保険がわりになる」と聞いて飛びつくと、想定外のリスクに直面する可能性があります。


節税効果が小さい

減価償却などの方法で所得税や住民税の圧縮を図る投資家もいますが、不動産投資による節税効果は以前ほど大きくありません。新たな税制改正や不動産市況の変化により「思ったよりも節税にならない」というケースが増えています。


中古でも高額ローンになりやすい都心の物件

都心部は需要がある分、物件価格が高騰しやすく、中古であっても高額ローンを組まざるを得ないことがあります。思いのほかローン返済負担が大きくなり、キャッシュフローが圧迫される事例も珍しくありません。
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よくある失敗例から学ぶ

「やめろ」と言われる原因を深堀りするために、実際の失敗例をいくつか紹介します。失敗のパターンをあらかじめ知っておくことで、同じ轍を踏むリスクを減らすことができます。


高利回り物件に飛びついて空室続出

利回りが高い物件は魅力的に見えますが、実は立地が悪かったり、物件の状態が良くない場合が多いです。結局は空室リスクが高まることから満足な収益を得られず、「高利回り」の表面数値だけに惑わされないように注意が必要です。


営業トークに乗せられて、収支赤字に気づけなかった

不動産会社の営業トークや、利回りシミュレーションが甘めに設定されていると、「毎月プラスの収支が見込めます」という言葉を鵜呑みにしてしまいがちです。実際に空室期間や経費を考慮してみると、手出しが続き赤字状態になることもあります。


築古物件のメンテナンスを甘く見て維持費が増大

中古物件は購入時の価格が安い反面、経年劣化による修繕やリフォームが必要になるケースも多いです。購入後に想定外の維持費がかさみ、キャッシュフローを圧迫する失敗例は少なくありません。


サブリース契約の更新で家賃保証が打ち切られた

契約時には高めの家賃保証がついていても、更新のタイミングで大幅に減額されたり、中には家賃保証自体が打ち切られるケースもあります。サブリース契約は万能ではないことを理解しておくべきです。


それでもワンルームマンション投資を選ぶメリット

これまでデメリットや失敗例を見てきましたが、当然メリットも存在します。正しい知識と運用方法を身につければ、ワンルーム マンション 投資は十分に成功し得る選択肢です。


都心部への人口流入による安定需要

東京や大阪などの大都市圏では単身赴任や学生の需要が根強く、人口流入も続いています。こうしたエリアにあるワンルームマンションは空室リスクを相対的に抑えやすく、安定した家賃収入を得る可能性が高まります。


管理が比較的楽で投資初心者でも始めやすい

部屋数が少ないワンルーム物件は、ファミリー向け物件よりも設備トラブルやリフォームの範囲が小さく、管理が楽です。管理会社に委託すれば、オーナーが直接対応する手間も大幅に軽減できます。


長期保有で資産形成・インフレ対策になる

物価や地価が上昇するインフレ局面では、家賃や物件価格が上昇しやすくなります。長期的に保有すれば、インフレに連動して家賃収入や資産価値が上がる可能性があるため、現金預金よりも有利に働くケースも少なくありません。


適切なローンを組めばレバレッジが効く

不動産投資の大きなメリットはレバレッジ効果にあります。ローンを活用することで、自己資金よりも大きな資産を運用でき、うまく運用できれば自己資金以上のリターンを狙うことが可能です。
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ワンルームマンション投資で成功するためのポイント

失敗リスクを最小限に抑え、ワンルーム マンション 投資を成功させるためには、いくつかのポイントを押さえておく必要があります。


立地と需要を最重視する

物件選びで最も重要なのは立地です。需要のあるエリアに絞り、綿密に調査しましょう。単身者向けであれば、駅やオフィス街、大学などの近くが狙い目です。


駅近かどうか、将来の再開発予定の調査

・徒歩5分圏内と10分圏内では需要が大きく違う・再開発によって街の価値が上がる可能性もある・行政の将来計画や地価動向をチェックすることで、値上がりが期待できるエリアを見つけやすい


収支シミュレーションを徹底する

購入時点だけでなく、数年後も含めた中長期の収支を試算することが大切です。空室期間や修繕費など、悲観的なシナリオも考慮した上で成立するかどうかを見極めましょう。


表面利回りと実質利回りの違いを把握

・表面利回り:年間家賃収入 ÷ 物件購入価格 × 100・実質利回り:年間家賃収入 −(経費や維持費)÷ 物件購入価格 × 100
実質利回りまで算出し、本当にプラスになるのかを確認することが重要です。


信頼できる不動産会社・管理会社を見極める

不動産会社や管理会社の選定によって、入居者募集や物件管理の質が大きく左右されます。過去の実績や評判、契約内容の明確さ、アフターサポートの充実度などをチェックし、長期的にパートナーとして信頼できる会社を選びましょう。


長期運用と売却戦略を視野に入れる

ワンルームマンション投資は長期保有を前提としながらも、将来的な売却タイミングを考えることが重要です。市場動向や金利変動に合わせて早期売却を検討するなど、柔軟な戦略を持つことでリスク分散が図れます。


まとめ:ワンルームマンション投資は「知識」と「準備」がすべて

ワンルームマンション投資には確かにリスクがあり、「やめろ」と言われる要因も存在します。しかしながら、適切なエリア選定と入念なシミュレーション、信頼できるパートナー企業の選択さえできれば、安定した家賃収入と資産形成の可能性を十分に秘めた投資手法でもあります。


最終的には「知識」と「準備」が成功を左右します。メリットとデメリットを正しく理解し、長期的な視野を持って慎重に判断することで、ワンルームのマンション投資で後悔のない資産形成を目指しましょう。

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